【大分県】切株そっくりの山/玖珠町伐株山城跡

 大分県玖珠郡玖珠町には伐株山(きりかぶさん/やま)という切株そっくりの山があり、その頂上(標高685.5m)には玖珠山城という山城があったそうです。おとぎ話のようですね。元々は高勝寺という山岳寺院があり、今からおよそ700年ほど前の南北朝時代に城郭化されたようです。

大分と福岡県久留米を結ぶJR九州の久大線の途中駅「豊後森駅」が最寄りの駅です。

玖珠町は、日本の児童文化活動をされていた久留島武彦先生を顕彰するため「童話の里」づくりに取り組んでいます。ですので、街の至るところに童話に因んだオブジェや絵などが飾られていてほのぼのします。

南朝宮方の小田氏、魚返氏、僧兵たちは共に籠城戦の準備を進め、建武三年(1336年)3月24日に北朝方足利尊氏の側の一色範氏との間で合戦が始まります。10月12日に落城してしまいますが、天然の要害を活かし8ヶ月もの間、北朝方の攻撃を耐え凌ぎました。その後も戦国時代に北上してきた島津氏と籠城する魚返氏との間で攻防がありました。

 現在はお城はありませんが、観光名所として整備され駐車場もあります。パラグライダーを楽めたり、ブランコに乗ったり、山頂からの絶景はお楽しみです。

 御城印もあり頂ける場所は2箇所。1.豊後森駅の近く旧蒸気機関庫と道路を挟んだ向かい側メルサンホール内 2.豊後森駅から周遊バスが出ている少し離れた「わらべの館」内の豊後森藩資料館。どちらとも角牟礼城跡(つのむれじょう)と一緒に販売されています。《最寄り駅》JR九州豊後森駅。《高速道路》九州自動車道玖珠IC

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