天空の神社:筑後國一之宮 高良大社/福岡

久留米市街の南部にある高良山(標高312m)の山頂に御鎮座されている筑後國一之宮 高良大社(こうらたいしゃ)。歴代皇室の御尊崇厚く、歴代久留米藩主からも信仰された延喜式正一位の格式。その歴史は古く、創建は1600年以上まえの古墳時代仁徳55年(367年)。「仲哀天皇の御世、異国の兵が筑紫に攻め込んできたが、神功皇后が追い返し、筑前国四王子嶺に登って神仏の助けを祈られた時、高良玉垂命神が住吉の神と共に初めて御出現されたと伝わる。」中世から近世までも九州の多くの武将たちに愛されました。

山頂へ長く道を車で登ると小さな公園とお茶屋さん。その反対側に神々しい大きな鳥居と天に続くような石段。その上に鮮やかな御社殿がありました。御神紋は木瓜(もっこう)ですね。

そして後ろを振り返ってみると

久留米市街を覆う一面の雲海。この日は早朝から九州自動車道も速度規制されるほどの深い霧でした。でも一転して幸運な日でもありました。天然のお城みたいで多くの武将が陣を敷く気持ちわかります。

歴史に話を戻すと、

その後、鎌倉時代の文永11年元寇の時は博多湾へ向かう肥薩の武士たちのために宮司の神代氏が筑後川に浮橋(舟を並べ橋にする)をつくり助け北条氏より感状を受けられています。

筑後川にかかる神代橋のそばにある史跡。元・高麗軍との戦いに向かう南九州武士たちが渡った場所。

その後も、南北朝時代から戦国時代へかけて、筑後・肥後守護の菊池氏と大友氏、少弐氏と龍造寺氏に島津氏などなど数々の武将たちの戦の舞台になる高良山。各武将になった気分で眼下の筑後川を眺め歴史ロマンを感じるのもいいかも。関ヶ原の戦い後、江戸時代に入ると丹波福知山(京都北部)より有馬豊氏が久留米城に御入城されました。それから今年令和三年で400年目になります。

御朱印は通常の物とテレビドラマの関係でしょうか麒麟の御朱印もありました。訪れたのは令和二年でしたので、現在は違うかもしれません。〒839-0851 福岡県久留米市御井町1  

Visited 1 times, 1 visit(s) today