【秋田県】みちのくの小京都/仙北市角館町

全国には「小京都」と呼ばれる江戸時代の景観が残された地域が数多くありますが、東北地方のに位置する秋田県仙北(せんぼく)地区角館。「みちのくの小京都」を訪れました。

JR東日本 角館駅

秋田駅からJR田沢湖線で角館駅へ向かいます。車輌は701系5000番台かと思われます。

秋田新幹線こまちの停車駅でもありますので、こんなコラボ光景が楽しめます。

駅名は「かくのだて」という読みます。由来については後ほどわかります。

駅内部も白い壁と黒漆の柱で古風にデザインされており、降りた瞬間京都へタイムスリップした気分にさせてくれます。

実際に当時使用されていた一人用の人力車でしょうか。かなりの使用感があります。

JR角館駅の外観もレトロ調でとても風情があります。駅舎にはコンビニも併設されていて便利です。

ご当地おにぎりも旅の楽しみ。やはりお肉系より海の幸系が多いです。秋田のお米を味わうのも旅の目的の一つです。

夜のライトアップ、お昼とは違った美しい佇まいの駅舎になります。とても映えていて癒されます。

駅名(地名)の由来

「地名の由来は諸説ありますが、最近では桧木内川と院内川の交わった角の地に館がつくられたことから「角館=かくのだて」と呼ばれるようになったのではないかといわれています。

角館が歴史の表舞台に登場するのは、豊臣秀吉の小田原攻めに参戦した戸次氏が、その功により秀吉より「領知朱印状」を与えられたのがはじまりです。写真:小田原城(神奈川県)

城下町として栄え、江戸時代の街並みが今も残る武家屋敷通りと、京都から輿入れした姫君が持参したという枝垂れ桜が、しっとりとした風情を見せてくれます。また桧木内川の桜並木や名産樺細工(かばざいく)など、桜と縁のある町です。」

角舘の街並み

もちろん古風なのは駅舎だけではありません。交番だってこの通り、入口上には「仙北警察署角館駅前交番」と筆文字で書かれています。今にも「御用だ」と捕方で出てきそうな雰囲気です。

銀行も城下町の景観に合わせています。しかも木造と見間違うほどのこだわりよう。これには驚きました。

郵便局も負けてません。手前の道案内こだわりがあります。茶色い色のコンビニは他でも見かけますが、ここまで統一されているのは初めて見ました。

デロリアンに乗ってきたような気分にさせてくれる街並み。武家屋敷もありますが、こういった町内を巡るのも楽しいです。

今回のお泊まりは町の通りにある「町家ホテル角館」にお世話になりました。観光地のお店は夕方に閉まるとこが多いので、隣がお土産屋さんとコンビニがあるのも魅力です。

またも驚き。町家ホテルという名の意味を実感しました。ベッドの下まで古風にアレンジ。結構広くて綺麗でした。

お風呂は狭いかなと思っていましたが、ユニットバスではなく別になっていて良かった。あと夏場でだったので「かき氷食べ放題」は気に入りました。氷争奪戦でしたけど。

角館のお祭り

訪れたのは八月初旬でしたが、町内でお祭りが行われていました。子供達のお祭りなんだそうで、歩行者天国になっていて露店なども出ていて賑やかでした。

こちらで一番有名なお祭りは、毎年九月七・八・九日に行われる日本三大喧嘩祭り「やま行事」は国指定重要無形民俗文化財で約四百年以上の歴史があります。曳山をぶつけ合う「やまぶっつけ」は迫力がありユーチューブでも配信されています。

こちらは曹洞宗龍澤山白岩雲厳寺にて八月のお盆に奉納される「白岩ささら舞」。白岩雲厳寺は、室町時代の宝徳二年(1450年)に白岩城主の白岩左馬之助盛挙により創立されたお寺だそうです。立派な山門です。

幕末の秋田久保田藩

戦国時代、角館を治めていた戸沢氏でしたが、関ヶ原の合戦後の慶長七年(1602)常陸に転封となり、代わりに西軍側だった佐竹氏が入部し秋田久保田藩角館となり代々佐竹北家のお殿様が統治しました。

幕末期のお殿様は佐竹義堯(よしたか)公。白石会議に戸村十太夫義効を派遣して、列藩同盟に入りましたが、渋江内膳厚光、須田政三郎盛貞、白土右門清直らの勤王派は、戸村、金大之進忠安の佐幕派の反対をしりぞけ、列藩同盟をいち早く脱退。のちに義堯公には賞典禄二万石が与えられました。

北秋田を走る秋田内陸鉄道

JR角館駅のお隣にある秋田内陸縦貫鉄道の角館駅。

その名の通り角館から仙北内陸を縦に貫き田沢湖の西側を通り北秋田市の鷹ノ巣とを結ぶ鉄道路線の駅です。

愛称は「スマイルレール秋田内陸線」。平成元年、秋田内陸線として全線開業して35周年のようです。

橋梁を走る赤い車輌が映えてます。全線乗りたかったのですが、数日前に東北地方を襲った大雨の影響で一部不通・運休になってしまい乗車は仕方ありませんが今回は断念。田んぼアート見たかったなぁ。

鉄道部品ガチャ

せっかくきましたので部品ガチャなるものにチャレンジしてみました。何が出てくるかな?

コアな鉄道ファンの人なら分かるのでしょうけど何でしょうか。でも記念にしっかり受け取りましたよ。JRの方は通常運行しており、このまま帰るのも勿体無いので鷹ノ巣駅へ向かってみました。

途中駅 JR東日本大曲駅

駅前にどっしりと腰を下ろしているの花火のオブジェ。大曲は全国花火競技大会が有名です。

駅内にはこのように綺麗な花火のポスターが沢山掲示さています。

「大曲は、雄物川、玉川、丸子川の三つの川が合流する地にあり、川を利用した舟運で繁栄した所です。その名の由来も川にちなんだもので、雄物川がこの地域で大きく蛇行していたという説と大麻(おおあさ)がよく育ち、それを刈りとる大麻刈りが大曲になったという説があります。また、雄物川畔で毎年開催されている全国花火競技大会は、たくさんの人々で賑わいます。」

JR鷹ノ巣駅/秋田内陸線鷹巣駅

J Rの列車は通常営業していましたので、秋田内陸線の終着地でもあるJR鷹ノ巣駅に行って見ました。

J R側の「鷹ノ巣駅」です。この日はとても暑くて散策は大変でしたが、

幸いにも、こちらの待合室は広くて冷房も効いていましたので助かりました。こちらの推しは、世界遺産に登録された縄文遺跡群。埴輪や土偶・秋田犬が描かれています。それと

ギネスブックに登録された世界一の大太鼓(直径約3.8m)があるようです。今回は大雨災害やコロナの影響で行けませんでしたが、近くの「大太鼓の館」に展示されているようです。

あの絵のように大太鼓に乗って叩くようです。観光行事「綴子つづれこ神社大太鼓まつり(7月14・15日)、中央公園さくら祭り(4月下旬〜5月上旬)、鷹巣神社祭典(7月24・25日)」

お隣にある秋田内陸線の鷹巣駅の駅舎です。本来ならこちらに列車に乗り向かう予定でした。

せっかくでしたので駅に設置されている駅ノートに書かせていただきました。また来ますね。

「んだ!」

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