【静岡県】北条氏が築いた土の山城と菊池千本槍/三島市 山中城

日本100名城の中でも異彩を放つ「山中城」。戦国時代のお城といえば高い石垣と深いお濠を思い浮かべますが、もしその石垣が無かったら…という妄想を現実に見せてくれる山城です。そして築城されて約450年以上も昔の遺構を綺麗に整備し保存されている事に驚きです。

標高580m、総面積2万m2を越す広大な山中城は、旧箱根街道と交差する国道1号線沿いにあります。築城主は「関東の雄 後北条氏」、本拠である小田原城防衛のために築いたとされる箱根十城の一つ。

お城の真ん中を道路が横切って分断されていてますが、人が通りやすいよう整備されてます。一部工事のために通れなくなっていますが、

山城特有の急斜面を登ることはほぼありません。マップ右側の本丸へ向かってみます。

田尻の池

最初に溜池が現れました。【田尻の池】東の箱井戸と田尻の池とは、一面の湿地帯であったが、山中城築城時、盛土(土塁)によって区切られたものである。山城では、水を貯える施設が城の生命であるところから、この池も貴重な溜池の一つであったと考えられる。

しかも、西側は【馬舎】と伝承されているところから、この池は馬の飲料水・その他に用いられたものと推定される。

さて、お城の奥へ進んでみましょう。

障子堀

土で区切られたお堀「障子堀」が現れました。これが山中城最大の特徴で、盛り土でマス目のよう並んでいます。ただ息を呑むような深さはありません。

雨水を溜めたと思いますが、やはり染み込んだり蒸発して減ってくでしょうから井戸から補充したりしてたのでしょうか使用状況が気になります。水がなくとも空堀として敵兵の足止めする役目を果たした事でしょう。

西の丸

少し拓けた西の丸に到着。霊峰富士と麓の様子も眺められます。その反面、強い風の通り道になるので館や櫓などの建物は無かったようです。

「西の丸は3400m2の広大な面積をもつ曲輪で、山中城の西方防備の拠点である。西端の高い見張台は全て盛土をつみあげたもので、ここを中心に曲輪の三方をコの字型に土塁を築き、内部は尾根の稜線を削平し見張台に近いところから南側は盛土して平坦に鳴らしている。」

本丸へ登る途中に見える障子堀の美しさ。永禄年間(1558ごろ)第三代北条氏康公が最も力を入れた山城で、天正十七年(1589)豊臣秀吉公との間が険悪になっていく中、第四代北条氏政公が急遽、南方台地に出丸を増築して態勢を整えたという。

翌十八年(1590)三月二十九日、豊臣軍は右翼に堀秀政の率いる2万、中央に羽柴秀次の2万、左翼には徳川家康公を大将とする3万、合わせて総勢7万の大軍が攻めてきました。

本丸跡

本丸堀と呼ばれる遺構を眺めながら本丸へ向かいます。

守る北条軍は、松田康長公をはじめ、間宮康俊・信冬父子、多米長守ら精鋭4千。圧倒的に数に勝る豊臣軍にわずか数時間で北条軍は壊滅。諸将は城を枕に討ち死にし勝負は決しました。その後、お城は廃城となりました。

天守櫓跡

「標高586m、天守櫓の名にふさわしく、山中城第一の高地に位置している。天守は独自の基壇の上に建てられており、この基壇を天守台という。

基壇は一辺7.5mのほぼ方形となり、盛土によって50〜70cmの高さに構築され、その四周には、幅の狭い帯曲輪のような通路が一段低く設けられている。天守台には井楼、高櫓が建てられていたものと推定されるが櫓の柱穴は植樹によって撹乱されていたため、発掘調査は確認できなかった。」

御城印

さて登城記念でお馴染みの「御城印」は道路に面した売店にて販売されています。

山中城の御城印が二種類①富士山と障子堀ver. ②ゴールド合戦絵巻ver. ③城将シールと百名城スタンプが押されたものなど

売店が閉まってた場合でも、備え付けポストイットに送り先を書いて代金+送料と一緒にポストへ入れると、後日送っていただけます。

周辺の立ち寄りスポット

ドラゴンキャッスル

山中城のお隣にある「ドラゴンキャッスル」。高さ18m、幅32mのタワー型のアスレチックタワーで子供から大人まで楽しめる施設。

キャッスルという名の通りお城のようにそびえた巨大なジャングルジムといった感じで、60分大人3500円〜子供2500円〜遊べるようです。

箱根旧街道

「箱根旧街道」が、山中城の一部に面していて道路から入れるようになっています。

「箱根旧街道は、慶長九年(1604)江戸幕府が整備した五街道の中で、江戸と京都を結ぶ一番の主要街道である東海道のうち、小田原宿と三島宿を結ぶ、標高846mの箱根峠を越える箱根八里(約32km)の区間です。

旧街道には、通行の人馬を保護する松や杉の並木を作り、一里塚の上には旅人の目印になるように木を植えました。また、ローム層の土で滑りやすい道なので、その道に竹が敷かれましたが、延宝八年(1680)頃には石畳の道に改修されました。」

●菊池千本槍の碑

山中城、ドラゴンキャッスルへ入る交差点の脇に「菊池千本槍の碑」があります。「建武二年(1335)12月11日、箱根古道山中一帯で行われた水呑峠の合戦で、後醍醐天皇の命を承けた宮方軍の先鋒菊池肥後守武重公の率いる軍勢は、足利勢と壮絶な戦いを展開した

菊池一族一千余りの将士たちは、竹の先に短刀を結ぶ新しい武器を用い、足利勢を山の峰に追い上げ大勝利を収めた。しかし足柄路の友軍は、竹下合戦に敗れて宮方総崩れとなり、菊池勢は殿軍を務めて死闘を繰り返し将士700名を失った。

此の箱根竹下合戦は、南北朝対立の悲しい時代の幕あけであった。武重公は九州へ帰国の後、刀工延寿に命じ短刀の形をした穂先を造らせ合戦に臨んで槍に仕立て多くの戦果を挙げた。のちにこれが菊池千本槍と呼ばれ、武重公の武勲と共に菊池氏誠忠の歴史に輝きを放っている。写真:菊池神社(熊本県)

菊池同族の末裔ゆかりある者ここに碑を建て史実を顕彰すると共に建武の昔箱根の戦いに斃(たお)れた両軍将士の御霊に深い祈りを捧げる。」

●三島スカイウォーク

富士山を眺めながら箱根の山を登ると、スカイウォークと書かれた看板が見えてきます。もしかして吊り橋?よく山間部にある観光スポットが、ここにもあったのです。

もうスカイウォークの説明不要ですね。富士山を眺めながら吊り橋を渡るのもいいですが、お店もあり、絶景の富士山撮影スポットとしても人気があるようです。

アクセス

上記の場所へ行くには路線バスが最適です。(JR三島駅→三島スカイウオーク→ドラゴンキャッスル→山中城)平日は1時間毎に1本〜2本(日曜日)往復出ています。※スカイウオークで乗降する人が多いです。

JR東海 三島駅

白く三角お屋根のJR三島駅。駅前は広いロータリーになっており、路線・高速バス乗り場になっています。

行き先案内のある五番乗り場から乗車できます。新宿とを結ぶ高速バスの列が出来ていました。

JR三島駅の人気駅弁

こちらの駅には駅弁が沢山あって嬉しいです。静岡らしく「抹茶めし弁当」。人気があってすぐ完売のようです。すでに売り切れていました。

仕方ありませんが、ノーマルなパッケージのものを購入。桃中軒さんの御弁当(幕の内弁当)税込1050円。

抹茶色じゃなく白いご飯がたっぷり入っています。おかずもワサビ漬け、白身魚、唐揚げ、卵焼き、筍旨煮など。美味しかったです。

こちらが人気ナンバー1の「沼津名物 港あじ鮨」。1120円と価格もお手頃でこちらは購入出来ました。

沼津直送。伊豆天城の山葵と一緒に召しませ。味がいちばん鯵がいちばん。「伊豆天城産生わさび入り」

太巻きと握り、ワサビの葉で包んだ鮨が並んでいます。醤油も付いていて、左上にある緑色の容器と生ワサビをすりおろせます。とっても美味しかったです。

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