山陰地方の島根県と鳥取県は神話の國、または神々の國と言われ、それに因んだ名所も数多くあります。今回はその名所を巡ります。そのひとつに有名なのが、古事記に登場する「因幡の白兎伝説」。
「因幡の白兎」伝説とは?
その場所に御鎮座されているのが「白兎神社」です。恋人たちの聖地とも言われています。
鳥取県の日本海側、海岸沿いを通る国道9号線の途中にある道の駅「神話の里 白うさぎ」を目指します。無料駐車場の横にありますので、駐車・参拝は楽チンです。白い鳥居の足元には白い兎ならぬ白い猫が、日向ぼっこしています。
階段を上ると参道沿いに蒲(がま)の穂が生えています。「白兎神がワニザメに皮を剥かれて泣いているのを見て大国主命が、御身洗池の水で体を洗い、ガマの穂にくるまって休んでいるように、去ったと伝えれている。」その蒲の穂です。
さらに進みと「御身洗池」があります。ここの池の水位は一年を通じて変わらないので「不増不滅の池」とも言われ縁起が良い池とされています。
しめ縄がとても大きい御社です。山陰地方の神社の特徴ですね。
由緒はこの通り、白兎神を主神とし保食神を合祀されています。
拝殿の横に菊座石という案内ボード。一体なんの事でしょうか?
社の土台の石が菊紋になっている全国でも珍しい「菊座石」。初めて見ました。
社務所は朝9時ごろから開いています。とても鮮やかなかわいい白兎の御朱印帳です。
もちろん御朱印も御守りもいただけます。こちらには「五縁(良縁・子宝・繁盛・飛躍・健康)をむすぶ結び石」というのがあり、「縁」と刻印された白いうさぎのような石がたくさん入った小袋をいただけます(500円)。どう使うのかというと
この白い石を帰る際に参道にある鳥居の上に投げて、上手く乗るとご利益があるというもの。ですので鳥居の上には白い石がたくさん乗っています。もちろん余った石は御守りとして持ち帰ってもいいとの事です。
鳥居の先に白兎海岸が広がります。せっかく来たので降りて見ましょう。
白兎海岸
道の駅「神話の里 白うさぎ」を起点にして日本海を眺めながら散策コースがあるようです。
まずは「白兎海岸」。雄大な日本海を眺めながら聞こえる波しぶきの音に、しばし心が洗わられ心が癒されます。岩礁があり鳥居が立っています。まるで神話のワニザメのよう。
恋島と白兎の丘という案内ボードを見かけ興味をそそられました。徒歩で行けるですので行ってみましょう。
砂浜へ降りて「恋島」を探しましたが、島らしきものは先ほどの鳥居がある岩礁しか見当たりません。石灯籠が砂浜にありますが、どうやらこちらが恋島のようです。昔は、この灯篭一帯が海面で小島のようになっていたようですが、現在は地形が変わり砂浜になってしまったようです。
砂浜から「白兎の丘」へ徒歩で坂道を登ると展望台が見えてきました。ですが、それ以外は何も無いので、期待していた分ちょっとガッカリ。ベンチや屋根付きの休憩所などがあればいいなと感じました。でも夏はカップルで賑わいそうです。
道の駅「神話の里白うさぎ」へ戻って来ました。お土産品やカフェもあって軽食もできるようです。
くる抜きパネルの白兔と大黒様が手に持っているのは「元祖 因幡の白うさぎ」という人気の銘菓です。
右の可愛い兎の形のお菓子が「因幡の白うさぎ」で、左は隣の島根県安来市のお菓子「どじょう掬いまんじゅう」です。どちらも山陰地方のお土産で有名です。お土産にぴったりです。
そのほかにも「白兎名物 うさぎ焼き」の露店もあったりします。訪れた日は閉まっていましたが、運が良ければ開いてるかもしれません。
しばし喧騒を忘れて神話の世界に足を踏み入れるのも、また旅の醍醐味ですね。