【大分県】自然が創った造形美と平安ロマンス/玖珠郡三日月の滝

JR九州久大本線の途中の停車駅である玖珠町北山田駅。木造でとても温かみのある小さな可愛い駅。二階では展示物があるみたいで訪れた時はひな人形が飾ってありました。ホーム両側に桜の木が植えてあり、春になると線路の両側が綺麗なピンク色に染まり車窓映えします。撮影に来る鉄道ファンも多いです。

JR九州 北山田駅

JR九州久大本線の途中の停車駅である玖珠町北山田駅。木造でとても温かみのある小さな可愛い駅。二階では展示物があるみたいで訪れた時はひな人形が飾ってありました。ホーム両側に桜の木が植えてあり、春になると線路の両側が綺麗なピンク色に染まり車窓映えします。撮影に来る鉄道ファンも多いです。

こちらのホーム沿いには沢山の桜の木が植えられており、春には桜並木の間を列車が通るフォトスポットになってます。

この辺りで名所は、なんといっても「三日月の滝」。ホームからも朱色の橋と共にナイアガラっぽい滝が見えます。

遊歩道を使って徒歩で向かいました。(駅を出て右側にある理容店の信号交差点から左に折れると更に左側に鋭角に曲がる細い道路があり、そこに入口があります。)ゆっくり散策しながら向かいます。細いですが車道も駐車場もあります。

近くで見るとけっこう水の勢いがすごい感じです。音もザーっと激しくて!でも本当に三日月のように丸く段差になっていてとても神秘的です。

笠かけ松

こちらにも史跡があります。「笠かけの松」という史跡があります。「平安時代、京の都で醍醐天皇の御孫姫小松女院(こまつにょいん)と、笛の名手清原正高少納言は恋をしますが、身分の違いもあり正高卿は豊後の国に配されます。

小松女院は正高卿の後を慕って穴井四郎弘次・荘隈次郎利勢と十一人の侍女を伴いはるばる当地までやって来ました。滝のほとりで一人の老樵に出会い、正高卿はすでに矢野氏の娘を娶り長野の館に住んでいることを聞き、今は尋ねても詮なきことと、旅に使った笠や衣を松の枝に掛け辞世の歌

笛竹の ひとよの節と知るならば 吹くとも風になびかざらまし

と詠み十一人の侍女と手を組携えて瀧の水底に身を投じました。正高卿はこの事を聞いて驚き里人と淵瀬を探し、小松女院と侍女の御遺骸を引き揚げ御墓所をつくり、神社を建て御魂を鎮められました。玖珠川を挟む、嵐山・桜ヶ岡両瀧神社では現在も入水の日を祭日として厳粛に大祭が斎行されています。」

その神社へ行ってみます。そばに掛かる朱色の橋を渡ると、河原にあるオートキャンプ場や三日月の滝温泉もあります。

嵐山 瀧神社

滝の隣には嵐山瀧神社と木樵(きこり)堂があります。由来は説明文の通り。「平安時代、天延三年九月 小松女院と十一人の侍女は、清原正高公を京都より慕い三日月の滝の辺りまではるばるやって来ました。

この地で老樵に会い正高公の消息を尋ねると、すでに正高公は矢野倹行兼久の娘を娶って、長野の船岡山の館に住んでいると言う事を聞きます。

詮なき事と、小松女院と十一人の侍女は三日月の瀧に身を投じます。老樵も後でこの事を知り身につまされこの瀧に入水します。清原正高公は女院と十一人の侍女を祀る瀧神社の守護神として社を建て、この老樵を守りました。それ以来、山林、木材関係者の信仰厚いところとなりました。老樵の遺骨は筑後大石に流れ着き、当地にも木樵神社として毎年盛大なお祭りがなされています。」

御朱印もあります。

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